「しこりはないけれど全体的に硬い」乳房の左右差をセルフチェック
乳房の質感は、人によってそれぞれ。しこりの有無だけでなく、全体の硬さにも目を向けてみましょう。

乳房の左右で硬さが違うと感じて、もしかして何か異常があるのでは、と不安に思っていませんか? 特定の場所に限らず、全体的な硬さの違いは、ご自身では判断が難しいかもしれません。
【まず考えられる背景】
・ホルモンバランスの影響
・授乳や妊娠による変化
・体質的な左右差
【追加で確認してほしいポイント】
・いつから左右差を感じ始めたか
・硬さの変化は徐々にか、急にか
・生理周期によって変化するか
・痛みや他の症状(腫れ、赤みなど)はあるか
・日常生活に影響はあるか
自己判断は難しいものですが、ご自身の状態を把握することは大切です。次の項目では、医師に相談を考えたいサインについて見ていきましょう。

もし、これからお伝えするサインに当てはまる場合は、一度医療機関を受診して相談されることをおすすめします。
【相談を検討したいサイン】
・急に硬さが増した、または範囲が広がった
・痛みや違和感がある
・乳房の形や皮膚に変化が見られる
・乳頭から分泌物が出る
・日常生活に支障がある
【自分でできる確認方法】
・鏡の前で、乳房の形や皮膚の状態をよく観察する
・入浴時などに、指の腹で優しく触れてみる
・生理周期と乳房の状態を記録する
・気になることがあればメモしておく
これらの確認方法は、あくまで目安です。少しでも気になることがあれば、自己判断せずに専門医に相談しましょう。

【例1】
生理前に乳房の張りが強くなり、左右差が気になって不安を感じていた方
→ 医師が触診と超音波検査で確認したところ、ホルモンの影響による一時的な変化と判断
→ 経過観察となり、症状が落ち着いて安心されました
【例2】
授乳後に片方の乳房だけが硬く、しこりのように感じて心配していた方
→ 医師が診察した結果、母乳の滞留が原因と判明
→ マッサージなどのケアで改善し、不安が解消されました
同じような症状でも、原因や状態は人それぞれ異なります。ご自身の状態を正確に把握するためにも、専門医の診察を受けることが大切です。
質問:左右の乳房の大きさが違うのは普通ですか?
答え:多少の左右差はよくあることで、病的なものではない場合が多いです。
質問:乳がん検診はいつ頃から受けるべきですか?
答え:40歳以上の女性を対象に、2年に1回のマンモグラフィー検診が、国の指針として推奨されています。
受診の際は、いつから、どのような症状があるのかを詳しく伝えることが大切です。
【共有すると役立つ情報】
・症状が出始めた時期
・症状の内容(硬さ、痛み、腫れなど)
・生理周期との関係
・過去の病歴や家族歴
・服用中の薬
乳房の左右差や硬さは、さまざまな原因で起こりえます。
しこりはないけれど乳房全体の硬さが気になる場合は、自己判断せずに、一度専門医に相談してみることをおすすめします。

私は、乳腺外科医を志し、多くの指導医に恵まれ、乳がんの早期発見から高度な治療まで、一線で数多くの患者様に向き合ってまいりました。
当院が大切にしているのは、「納得感のある対話」です。
「気軽に受診して、安心して笑顔で帰れる」乳腺のかかりつけクリニックを目指しています。
どんなに小さな違和感でも、一人で抱え込まずにご相談ください。あなたの健やかな毎日を、私たちが全力でサポートいたします。