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胸のしこり・痛み・分泌が気になる方

自分で気づいた乳房の変化について、考えられる背景と確認のしかたを整理します。

胸のしこり・痛み・分泌が気になる方へ
医師が解説します
mammaria(マンマリア)神戸 (文 亜也子)
胸にしこりのようなものが触れる、痛みや張りが続く、乳頭から分泌物が出る——。自分で気づいた変化ほど、誰に相談すればよいか分からないまま時間が過ぎてしまいがちです。

乳房の症状の多くは良性の変化によるものですが、見た目や触った感じだけで良性か悪性かを判断することはできません。

このページでは、気づいた症状ごとに「何が起きている可能性があるか」「どう確認すればよいか」を整理しています。

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胸・脇にしこりがある

胸のしこりに気づいたとき、まず知っておきたいのは、乳房のしこりの多くは良性の変化だということです。

代表的なものに線維腺腫と乳腺症があります。

線維腺腫は10代後半から30代に多く、指で触ると逃げるように動き、境界がはっきりしていて表面がなめらかなことが多いとされます。

乳腺症は女性ホルモンの影響を受けて乳腺が変化した状態で、生理周期に合わせて硬さや大きさ、痛みが変わることがあります。

一方で、周囲の組織に癒着して動きにくい、石のように硬い、境界がはっきりしない、といった触れ方をする場合は、詳しい検査を勧められることがあります。

ただし、これらはあくまで傾向であり、触った感触だけで判断することはできません。

良性のしこりでも硬く感じることがあり、逆もあります。

脇の下(腋窩)のしこりも同様です。

リンパ節が感染症や炎症で一時的に腫れることもあれば、乳腺の一部が脇の下まで伸びている副乳が触れている場合もあります。

受診の際は、いつ気づいたか、大きさが変わっているか、生理周期で変化するか、痛みを伴うかを伝えられると役立ちます。

くわしくは以下をご覧ください。

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胸のしこりのセルフチェック

乳房が痛い・張る

乳房が痛い、張る、全体的に硬い感じがするという症状の多くは、女性ホルモンの変動によるものと考えられています。

生理前に強くなり生理が始まると和らぐ、両側に起こる、時期によって変わるといった乳房の痛みは、周期性のものであることが多いとされます。

妊娠中や授乳期、更年期の前後にも、ホルモンの変化に伴う張りや違和感が出ることがあります。

一方で、片側だけに限られている、生理周期と関係なく続く、日に日に強くなる、しこりや皮膚の変化を伴うといった場合は、あらためて確認しておいたほうがよい痛みです。

乳がんは初期には痛みを伴わないことが多いとされますが、痛みがあるから乳がんではない、とも言い切れません。

痛みの有無だけで判断せず、触れたときの感触や見た目の変化と合わせて考える必要があります。

くわしくは以下をご覧ください。

乳房の痛み・張りが気になる方へ

「しこりはないけれど全体的に硬い」乳房の左右差をセルフチェック

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乳房の痛み・張り

乳頭から分泌物が出る

乳頭分泌は、授乳期以外でも起こることがあります。

乳首から分泌物が出る場合、色や性状、片側か両側か、複数の穴から出るか一つの穴からかによって、考えられる背景が変わってきます。

透明や白っぽい、乳汁のような分泌物が両側から出る場合は、ホルモンの影響によることが多いとされます。

一方で、片側の一つの乳管から、血液が混じった赤や茶色の乳頭分泌物が出る場合は、乳管内の変化を確認するために詳しい検査を勧められることがあります。

乳頭分泌は、しこりのように触って確認できるものではないため、気づいたときにどう扱えばよいか迷いやすい症状です。

下着に付着していた、入浴時に気づいた、といった状況でも構いませんので、様子を見て自然に消えるのを待つより、早めに相談しておくことをおすすめします。

色、量、いつから続いているか、片側か両側かを控えておくと、受診時にそのまま伝えられます。

くわしくは乳頭分泌があると言われた方へをご覧ください。

乳房の左右差・形の変化が気になる

乳房の大きさや形に左右差があること自体は珍しくなく、多くの人にもともと差があります。

気にかけたいのは、以前と比べて左右差が新しく出てきた場合や、短い期間で乳房の変化が進んでいる場合です。

・皮膚がひきつれる、えくぼのようにくぼむ

・乳頭が以前より陥没している、向きが変わった

・皮膚が赤くなる、みかんの皮のようにざらつく

・腕を上げたときや前かがみになったときだけ形の変化が目立つ

こうした見た目の変化は、しこりとして触れる前に気づかれることもあります。

鏡の前で腕を下ろした姿勢、上げた姿勢、前かがみの姿勢の3通りで見比べると、片側だけの変化に気づきやすくなります。

ただし、体勢によって見え方が変わるだけのこともあり、変化があるからといってすぐに深刻な状態を意味するわけではありません。

くわしくは以下をご覧ください。

乳房の一部が板のように硬い…乳腺症か、それとも「乳がん」?

乳首の真下に硬い塊が。これって乳腺?それとも異常?

背中を丸めると胸に塊が浮き出る?体勢によるしこりの見え方の違い

乳房の左右差・形の変化

乳がんの初期症状をセルフチェックする

乳がんの初期症状としてよく挙げられるのは、痛みを伴わない硬いしこり、皮膚のひきつれやくぼみ、乳頭の陥没や向きの変化、血液が混じった乳頭分泌、脇の下のしこりなどです。

ただし、乳がんの症状は初期には自覚しにくく、これらが揃って現れるとは限りません。

セルフチェックは、月に一度、生理が終わって数日後の乳房が柔らかい時期に行うと変化に気づきやすいとされます。

鏡の前で見た目を確認し、指の腹で乳房全体から脇の下までを軽く滑らせるように触れて、前月との違いを確かめます。

大切なのは一度で判断することではなく、続けることで自分の平常時を知っておくことです。

セルフチェックは検診の代わりにはなりません。

触れて分かる大きさになる前に見つけるためには、定期的な乳がん検診と組み合わせることが必要です。

気づいた変化があれば、それが軽微に思えても専門医の判断を仰いでください。

くわしくは「しこりかな?」と思ったらまず試して。良性を疑う動きと悪性を疑う硬さ痛みがないしこりでも検査は必要ですか?をご覧ください。

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何科に行けばよいか

乳房の症状は、一般的には乳腺外科(乳腺科)が相談先になります。

ただし、地域によっては乳腺外科を掲げる医療機関が少なく、外科・婦人科・内科などで乳腺を診ている場合もあります。

「婦人科と乳腺外科のどちらに行けばよいのか」「まず何を伝えればよいのか」といった段階で迷われる方は少なくありません。

また、症状を説明しにくい、男性医師には相談しづらい、という理由で受診が先延ばしになることもあります。

HiNTOでは、気づいた症状とお住まいの地域を伺ったうえで、女性医師の在籍状況なども含めて受診先の候補をご案内しています。

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